【MACOTT第四弾〜Violet Odorata〜】
odorata(オドラータ)ってなぁに?
それはね、
学名から来ているのですョ。
violaは「スミレ色の」
odorataは「匂いがある」
という意味です。
なので、和名はニオイスミレ。
ニオイスミレの花言葉は、
高尚
秘密の恋
控えた美しさ
奥ゆかしい
…品格のある、
礼儀、節度、人徳、気高さに富んだ人。
うつむき加減にひっそりと可憐に咲くその花の姿にピッタリ。
なんだか、たおやかな和服美人の立ち姿を彷彿とさせます。
派手さはないけれど、見るからに華奢で繊細、可憐なその花は、
かなり近づかないと香りに触れることは出来ない。
探るように神経を集中させて嗅ぐと、
繊細な姿からは想像出来ないような強い芳香が突然現れ、
気品溢れるその香りにググっと一気に心掴まれて、
まるで魔法にかけられたみたいにとたんに虜にされてしまう。
強いパワーを持っているのだ。
そして我に帰りもう一度その香りを確かめようとすると、
不思議と香りが掴めなくなったりして、あれ?っとなる。
もう一度あの感動を味わいたくて、ついつい追いかけたくなる、
なんとも言えない隠れた色気を感じるその香り。
まるで魔性の女。。。
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ニオイスミレは、世界中の数々の小説や物語に登場します。
シェイクスピアの「夏の夜の夢」の中では、恋の媚薬として登場しています。
“スミレの花びらを搾り、そのしずくを静かに眠っている好きな人のまぶたにそっと垂らして、目覚めるのを待ちましょう。
目が覚めたその人は、最初に目にした人に恋をする。”
と言われています。。。
そんなロマンチックな言い伝えも。
ナポレオンや、マリーアントワネットをも魅了した香り高き花。
聖母マリアを象徴する高貴な花でもあります。
さまざまな人々を魅了するスミレの花の香り。
自然が作り出したとは思えないほど、香水として完成されたような完璧な香り。
一度香ったら、誰しも虜にするような気品高い香り…
その香りを取り出して身につけたいと自然に思ってしまいますが、
残念ながら精油として存在していません。
文献などで、存在するかのように書かれているものもありますが、実際には不可能。
実際の花を見ればわかるように、花自体がとても小さく、花びらが非常にデリケートなため、
採油は不可能、天然の花の精油は存在し得ないのです。
現在でも香料に使われているのは葉だけ、もしくは人工のものです。
まさに幻。
自然にしか作り出せないクリエイションなのです。
その香りに恋に落ち、追求し続けるアンティアンティの調香師が、
実際にスミレの花に鼻をくっつけながら、にらめっこして作った『Violet odorata』
スミレの花の素晴らしい香りを見事に再現しました。
妥協知らずの調香師が自信を持って完成させたので、間違いないです(≧∇≦)
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つい、わかりやすい派手さや美しさに目が行きがちだけれど、
飾らない控えめな姿に、隠れた色気や奥ゆかしい品の良さというものを、
スミレは教えてくれる。
内側から湧き出るような美しさ。。。
それはまさに、アンティアンティが目指す美しさ。
けなげな美しさに気づき、
ほんとうの色香に出会えたあなたは幸運。
決してひけらかさない、内から香り立つような気品と品格、
控えめだが一度近づくと離れられなくなる。
そんなバイオレットに憧れてやまないのです。
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《写真はイメージです》
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