ローズオイルの香り分析…(開発者の気まぐれ話Vol.9)
ローズオイルをGC-MS装置で測定して、分子の匂いを嗅いでみると…
最初に飛んでくる香りは、赤ちゃんのようなヨノン、ピネン。
次に、りんごアメが少し焦げてるような香りが飛んでくるよ。
それから青い錆びたような香りのポリフェノール。
錆びと苦味だよ。
次に、約15%くらい含まれる、レモンが酸化された香りのシトロネラール。
これが光学異性体でゲラニオールに酸化されていく。
少し苦味がでてくるよ。
次はオレンジに白檀が混ざったネロール。
その後は、閾値が高くてなかなかつかめない重要成分、ダマセノン。
この分子化合物は溶剤を使用しないとつかめないよ。
すっぱさと甘さと苦味と脂肪酸が凝縮された香りだよ。
次は、苦味にミルクと脂肪溴にアニマニックが混ざった、オイゲノール。
この苦くてセクシーな香りがたくさん入っているのは、
アタイが大好きなイラン産のローズオイルなのだ。
これらの化合物がローズオイルの香り成分だよ。
純品はもうマーケットにでてこないね……。(悩悩悩)