2015年10月アーカイブ
いつも究極の薔薇香水を作る目標と戦ってきた。
まず、素材ありき、である。
農薬におかされていないことはとても重要だ。
次は、抽出方法も上手でないとね。
適切な温度が安定されてることね。
香気成分の相性と時間で、できる限りピュアなことね。
ピンクオットーローズの香水を進化させながら作り続けてきた。
![pinkroseotto2015.jpg](http://antianti.com/labo/pinkroseotto2015-thumb-300x450.jpg)
(※参考イメージ画像です)
天然香料を使っているので、納得できるものが出来上がるまで
10年の時間が必要であるよ。長いね。
これくらいエタノールの中で熟成しないと、温かい生きているような
香りにならないのです。。
イランローズ油、ブルガリアローズ油、トルコローズ油、モロッコローズ油。
あとローズアブソリュートブルガリア、ローズアブソリュートモロッコがベース。
もうモロッコ産は存在しない。
5年くらい前にマーケットから消えたよ。
あとはジャスミン、オスマンタス、ヴァイオレットリーフ、
オークモス、サンダルウッド。
ベルガモット、グレープフルーツ、ネロリ油、オレンジフラワーアブソリュート、
アンバーグレイス、などでブレンドしてるよ。
ピュアなローズ油とローズアブソリュートがベースで、その他の香料は
ベルガモット、グレープフルーツ、ネロリ油、オレンジフラワーアブソリュート、
アンバーグレイス、などでブレンドしてるよ。
ピュアなローズ油とローズアブソリュートがベースで、その他の香料は
引き立て役だよ。
この香水、クレオパトラのために制作できたらアントニオは狂っだろうに。。。。
この香水、クレオパトラのために制作できたらアントニオは狂っだろうに。。。。
大切な可愛子ちゃん、
おヨメにゆく準備できたよ。
まこと虫
まこと虫
《販売担当よりお知らせ》
オンラインストア及び青山店入荷情報は、準備が出来次第各店ブログ、
SNSなどでご案内いたします。
**製品情報**
-限定9本制作-
オーガニックパルファム ピンクローズオットー(ビンテージ2003年)
20ml 税別35,000円
予想はしていたが、ローズオイルがますます大変貴重な物となってきている。
価格は昨年の1.5倍になり、日本商社価格で1キロ¥2.500.000-になった。
商社→香料会社→化粧品会社で、小売価格は\7.500.000-となる。
世界の大手化粧品会社が買い占めたのだ。
25年前は現地価格¥300.000-で買っていた。。。。
![antiantirosefarm.jpeg](http://antianti.com/labo/antiantirosefarm-thumb-400x266.jpeg)
薔薇の自社栽培を日本でスタートして7年目、
まだまだ全ての製品はカバーできていない。
あと3-5年はかかるのではないかと思う。
完全無農薬で栽培しているので大変なのだ。。。
腰痛いよ、草むしり。
大好きな薔薇の香りに魅了され、分子の中まで調べ続け、
嗅ぎ続けている。それも毎日、25年間だよ。
もう体の一部となり、アタイの汗は薔薇の香りがするのだよ。
まこと虫
ローズオイルをGC-MS装置で測定して、分子の匂いを嗅いでみると…
最初に飛んでくる香りは、赤ちゃんのようなヨノン、ピネン。
次に、りんごアメが少し焦げてるような香りが飛んでくるよ。
それから青い錆びたような香りのポリフェノール。
錆びと苦味だよ。
次に、約15%くらい含まれる、レモンが酸化された香りのシトロネラール。
これが光学異性体でゲラニオールに酸化されていく。
少し苦味がでてくるよ。
次はオレンジに白檀が混ざったネロール。
その後は、閾値が高くてなかなかつかめない重要成分、ダマセノン。
この分子化合物は溶剤を使用しないとつかめないよ。
すっぱさと甘さと苦味と脂肪酸が凝縮された香りだよ。
次は、苦味にミルクと脂肪溴にアニマニックが混ざった、オイゲノール。
この苦くてセクシーな香りがたくさん入っているのは、
アタイが大好きなイラン産のローズオイルなのだ。
これらの化合物がローズオイルの香り成分だよ。
純品はもうマーケットにでてこないね……。(悩悩悩)