今回は“Rose de Mai から見た科学の世界”の最終回です。
なぜ世界各地のローズを入れると、様々な香りがするの?
という謎に関して
1.みなさんに納得していただける理由
2.そういう理由もあるのか!と思っていただける理由
についてご紹介させていただきました。
さて、最終回は
3.聞いてちょっと感動する理由
について紹介していきます。
今回の理由の主役となるのが、“菌”です。
体を健康に保つには、腸内細菌が重要!
とよく聞きますが、実は薔薇の健康も“菌”によって保たれています。
菌のバランスや菌の種類がローズの健康や香りに大きく影響しています。
薔薇と共生する菌の違いが、薔薇の香りの違いを生み出しています。
薔薇の香りは、薔薇のオナラ…
なんて考えてみると少しおもしろいですよね。
薔薇の種類、気候、土、菌など
様々な要素が加わって薔薇は香りを放ち
私たちを楽しませてくれます。
こうして、まこと虫くん(調香師)は
ブルガリアやイラン、世界各地のローズのエッセンスをローズドメに詰め込み
たった一呼吸で世界各地の薔薇園を散歩できる一本を作り上げたのです。
最後に、おまけですが、
antianti の香水の中にはその菌達が生きています。
その菌の働きによって香りが熟成していくのです。まるで、ワインのように。
これはアンティアンティが天然の香料にこだわり続ける一つの理由でもあります。
出来立てはどの瓶も香りに変化はありません。
しかし、時を重ねることで同じ日に作られた香水でも一つ一つの瓶によって
香りが異なり、唯一無二の香りという個性を身に付けます。
皆様のお手元に届き、皆様と一緒に暮らす中で
その瓶の中の菌も皆様と共鳴し、香りを変化させていきます。