毎月、季節のエッセンシャルオイルとしてご紹介するコーナー。
今回ご紹介する4月のエッセンシャルオイルは『ベルガモット』
です。
ベルガモット。
この香りを嗅ぐとはっとされる方も多いはず…。
紅茶のアールグレーの香りづけとしても利用される柑橘系の果物
「ベルガモット」の果皮より抽出される精油です。
柑橘系の果物といえば、日本人にとっては「みかん」が一般的なのでしょうか?
そして、外国生まれの柑橘類と言えば…オレンジ・レモン・ライム・グレープフルーツetc
ベルガモットは日本ではあまり馴染みのない果物ですね…。
でもこれは、日本だけに限ったことではありません。
ベルガモットは気象条件や土壌状態の影響を受けやすいとても繊細な植物。
その為、ごくごく限られた地域でしか生息することが出来ず、
他の柑橘類のように世界中に伝搬することはなかったようです。
現在、世界で生産されているベルガモットのうち約90%近くは、
南イタリアのカラブリア州産のものと言われています。
スイートライムとレモン(ネロリ精油が抽出されるビターオレンジとの説もあり)の
交配種で形状は球形~洋ナシのような形。
花の開花はちょうど今頃(4月~5月)で、小さな白い花をつけます。
爽やかな香りのイメージから、春先や夏のニュアンスを感じますが、果実の収穫期は
秋~冬なんです。
…といっても、気温的には10~15度程度。
この地域は夏場も32度程度までしか気温が上がらず、年間を通してとても大変
過ごしやすい気候の中で育つ。ということが大きな特徴ともいえます。
ベルガモットの果肉は非常に苦く、他の柑橘類のような楽しみ方は適当ではありません。
その代わりとして…
世界中に注目され広まった理由は、この香り!にあります。
爽やかさと優しさ。
シャープな印象もありつつやわらかい。
どことなく高貴で気品漂うこの香りに心酔してしまった歴史上の人物もたくさん居る
と伝えられています。(かのナポレオンもその一人という説もあります)
他の精油とブレンドすることで、全体の印象がぐっと垢抜け、異国情緒漂う雰囲気に
演出することが出来るのもベルガモットの香りの特徴です。
広くたくさんの方に愛されるベルガモット精油。
…しかしながら、注意しなければならない点がいくつかあります。
同じような香りが葉からすることで、「ベルガモット」と名付けられたハーブの
ベルガモット(和名:タイマツバナ)は赤い花をつけるシソ科の植物。
混同されがちですが、まったく別種の植物となります。
そしてもう一点。
少し難しくなってしまいますが、とても大事なお話です。
含有成分のひとつであるフロクマリン類のベルガプテン。
このベルガプテンには光毒性という作用があります。
成分が高濃度な状態で皮膚表面に付着したまま、紫外線を浴びてしまうと、
急激に日焼けしたような状態となり、皮膚が黒ずんだりシミになったりという
症状を起こしてしまうのです。
芳香浴をお楽しみいただく際には、問題ございませんが、スキンケア等に用いられる
時は必ず、BF(ベルガプテンフリー)やFCF(フロクマリンフリー)のベルガモット
精油をお使いいただくことが必要となります。
※アンティアンティのベルガモット精油はBF・FCFのものを使用しております。
気持ちが高揚しすぎな時は穏やかに整えてくれる
元気が無い時は元気を与えてくれる
主張し過ぎず、そっと寄り添うようなベルガモットの香りはまさに“癒しの中の癒し”です。
※本製品は、食品基準(USDA認証)によるオーガニック100%認証をクリアした
貴重なベルガモットのエッセンシャルオイルです。
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