毎月、季節のエッセンシャルオイルとしてご紹介するコーナー。
今回ご紹介する10月のエッセンシャルオイルはオスマンタス
(キンモクセイ)です。
すっかり秋も深まってきました。
秋晴れの季節、外を歩いているとキンモクセイの香りがどこから
ともなく飛んでくるのに気付かれる方も多いのではないでしょうか。
秋の訪れを感じさせるこの香り、日本では馴染み深い香りかと
思います。
キンモクセイは、遠くで観ると小さくて可憐な花が咲いているようですが、
近くで見ると意外に肉厚的で、砂糖細工のようなコロッとした花がなんとも可愛らしいですね。
それにしてもキンモクセイの持つ生花の香りの強さ。
キンモクセイは、中国の「桂花茶」や、果実酒「桂花陳酒」でも使用されていて、
桂花陳酒は、白ワインにキンモクセイの花を3年間漬け込んだお酒だそうです。
かの楊貴妃も好んで飲んだと言われています。
オスマンタス(Osmanthus)という語源も、ギリシャ語の「花」や「香り」を表しており、
学名を見ると「Osmanthus fragrans」で、まさに「fragrans(香り)」と名づけられるほど
香りが特徴の強い個性を持った花ということがわかります。
さて、これほどまでに豊かな香りをもったキンモクセイ、
さぞかし精油も沢山取れるのかと思いきや、本物のキンモクセイの精油は生産量が少なく、
大変希少価値の高いもので、市場にはほとんど出回っていません。
アロマテラピーとして広く一般的に使用されるというよりは、
香料として、香水などのブレンドに用いられることが多い精油です。
そしてその香りは、実際の花の香りとは異なっています。
そこが精油抽出の奥深さでもあり面白いところでもあると思います。
キンモクセイの花という花を凝縮して抽出された液体は、色素や粘性が高く、
まるでじっくりと時間をかけて煮詰められたジュレやジャムのようです。
その一滴をアルコールなどに溶かしたとき、ゆるりゆるりと色や香りがほどけて
黄金色に色づく様子は、調香などで使用したとき、きっと楽しい瞬間なのではないでしょうか。
【期間限定販売】エッセンシャルオイル オスマンタス 1ml ※販売終了
「食品基準」のオーガニック認証をクリアした、“本物”のオーガニックコスメ |